朝回り

本日朝8時ごろの鎌倉駅前風景です。
「土の道」のところで紹介した段葛の桜が見えます。満開は過ぎていますが、まだきれいな花をさかせています。
江戸時代の商人は、朝ごはんを食べる前に、近所を見回って歩いたそうです。どぶ板がはずれていないか、お年よりは元気にしているかなどを見回っていたそうです。そういう大事なことだけれど簡単にやってのけることを「朝飯前」と言ったそうです。
私も、鎌倉の駅周辺を歩いてみました。コロキアムを出て近くの評判のラーメン屋さんは、11時からの開店準備のためにすでに仕込みを始めていました。土曜日ですから、江ノ電踏み切り横の自転車置き場にはさほど人は集まっていませんが、駅まで50メートルぐらいを自転車を飛び降りて走っていく人が何人もいます。踏み切りを越えてガードをくぐると、鎌倉野菜市場が見えてきます。もちろん、新鮮な野菜はもう店頭に出ています。
そして、写真の交差点を越えて、スーパーの路地を入ると、店の前を掃き掃除している人がいます。ペコちゃんの前を通って、トンネルとくぐろうとすると、明日の投票のための候補者の掲示版がありました。30年前、居酒屋で会ったことのある当時の市会議員は、すっかり髪の毛がなくなって、すてきな県会議員おじさんになっていました。それもそのはず、現在の県知事が私より年下ですから。
さきほどのスーパーと同じような高級スーパーが開業25周年を迎えています。私が買い物に行くのは、もっぱら地元の庶民スーパーでしたので、25年もたっているとはつゆ知らず。スーパーの立っている場所には、昔テニスコートがあって、球を打ち合う音を聞いて、御成小学校から下校していたのを思い出しました。
その御成小学校は、校門は前と変わらず、高浜虚子が書いた文字を看板にしていました。でも、プールがあった場所には別の建物が立っていましたし、周りはマンションが林立するようになり、40年の月日のうつろいを感じました。
コロキアムに戻って、掃き掃除をして、開店の準備です。ポストの表札が新しくなったことを確認し、裏木戸(実際にはアルミ)の開け閉めの具合を点検して、掃除機をかけて、トイレ洗面所のタオルを替えて、選択して干して準備完了。
江戸時代は、午前中の商いが終わると、午後は、朝回りで見ておいてことの確認をしたそうです。どぶ板を直したり、高齢者を見舞ったり、役所に出かけてかけあったりなど、みんなボランティアで、街の人たちのために活動していたそうです。そして、夕方は、明日の準備をする「明日備(あしび)」をするために、リラックスして楽しく過ごしたそうです。それが「あそび」になったと言われています。
江戸っ子は3時間しか働かないと言いますが、実際には午後はボランティア、夕方からは遊びといった、一日の生活は、内容的には、濃くてゆとりがあった生活だったと思われます。現代の日本人が学びなおすべき姿勢かもしれません。






