カウンセリングや心理療法について、つぎのようなQ&Aで説明した方が、安談への理解が深まりますので、安談を受けたい、あるいは受けさせたいと思ったら、よく読んでおいてください。なお、以下の安談Q&Aは、安談の本質というより、心や気持ちというもののありかたを説明するための材料ですから、安談へのいざないとともに参考にして、初回安談に臨まれるとよいでしょう。
→カウンセリングというと、何か自分の腹をさぐられるようでいやなんですけど?
→友人にカウンセリングを受けると言ったら、マインドコントロールされるからやめたほうがいいと言われたんですけど、ほんとうですか?
→ほかのカウンセリングに行ったら、うんうんうなずくだけで、何も言ってくれないんです。安談もそうですか?
→ほかのカウンセラーでは、時間と場所が決まっているから、突然の相談に乗ってくれないことがありました。安談もそうですか?
→青山に行かないと安談は受けられないのですか?
→すぐによくなるには、病院にいったほうがいいと聞いたんですけど。
→今、精神科にかかっているんですけど、安談と併用できますか? 薬はすぐにやめられますか?
→小学生でも安談は受けられますか?
Q.カウンセリングというと、何か自分の腹をさぐられるようで
いやなんですけど?
A.安談手は、先入観を持たずに、安談に臨むように訓練されていますので、いきなり、予想もしないことを言われたり、自分とは違う考えを押し付けたりしません。ましてや、むやみやたらと、それはこう考えているからでしょうなどとは言いません。
Q.友人にカウンセリングを受けると言ったら、
マインドコントロールされるからやめたほうがいいと
言われたんですけど、
ほんとうですか?
A.安談は、かたよった考え方や自分で正しいと思い込んでいる状態から抜け出すことを援助する方向性がありますから、たしかに、安談を受けたひとの考え方が変わることはあるでしょう。でも、カウンセリングを受けたいと思うこと自体に、もう、自分が変わりたいという希望を持っていることになりますから、変なカウンセラーにつかないかぎり、マインドコントロールは起きません。
Q.ほかのカウンセリングに行ったら、
うんうんうなずくだけで、何も言ってくれないんです。
安談もそうですか?
A.安談でも、うなずくことはよくあります。でも、逆にああしろ、こうしろとは言いません。ただし、こういう方法がありますよとか、法律や医学の専門家に相談してみたらいかがですかとか、提案することはしばしばあります。だからといって、それをしないからだめだとか、せっかく言ってあげたのに良くないと批判めいたことはしません。つまり、提案や示唆はしますが、決めるのはあなたです。
Q.ほかのカウンセラーでは、時間と場所が決まっているから、
突然の相談に乗ってくれないことがありました。
安談もそうですか?
A.緊急の場合は、もちろん、外出先からでも、他の安談中にも対応することがあります。また、どうしても、安談に来られない場合に、こちらから出向くこともあります。これらは、緊急安談・出張安談と呼ばれるもので、特別な費用がかかりますが、可能なかぎり、対応しています。この緊急性や移動性を含んでの安談システムを安談総合契約と言います。すなわち、安談総合契約とは、対面の安談の他に、緊急や出張のサービスを受けられる弊社とクライアントの間に結ばれる契約です。スポット安談よりも総合契約の方が適切かどうかは安談手と相談してください。
Q.青山に行かないと安談は受けられないのですか?
A.前の質問にもあったように、こちらから出張することができます。ひきこもったり、本人が拒否したりしているときには、出張も有効です。また会わないで、電話、手紙、ファックス、電子メールでも、安談は受けられます。ただ、対面の安談の方が、効果がはっきりと見えるので、他の方法は補助的に使われる方が賢明です。
Q.すぐによくなるには、病院に行ったほうがいいと聞いたんですけど?
A.何をよくしたいかによるでしょう。眠れないなら眠れるような薬を、お腹がいたいなら痛み止めをもらいに行くのが病院です。ときには、入院して、ゆっくり養生することも大切ですし、場合によっては、脳梗塞やホルモン異常による精神への影響かもしれないので、目に見える症状を精神的な病気と見るかどうかで、通院や投薬を考えることになるので、まずは病気を疑いたくなる気持ちは分かります。ただ、心理的な問題から、体に症状が出ているとしたら、敏感になっている感じ取り方や自己表現を変えることのほうが、根本的な解決になるかもしれませんから、安談をしてみてから、自分が病気かどうかを判断した方が解決法としては能率的だと言えます。急がば回れです。
Q.今、精神科にかかっているんですけど、安談と併用できますか?
薬はすぐにやめられますか?
A.精神科のお医者さんにどのぐらいかかっているかによります。2ヶ月以上投薬を受けている場合は、薬と体の関係が成立しているかもしれないので、薬はすぐにやめられません。薬と体の関係を中断させようとしてかえって具合が悪くなることもあるからです。安談との併用はもちろん可能です。ただ、安談は、いつまでもゆっくりではなく、あるときからできるだけ早く社会的に適応することを目標にするので、安談のほうが、精神科のお医者さんより、行動的な示唆が多いのは事実です。ですから、具体的な行動が少しできるようになったら、安談の方向性を見ていった方が効果が確実に見えます。
Q.小学生でも安談は受けられますか?
A.受けられます。1年生でも2年生でも話を聞いてもらう安心感を理解できます。3年生で「また困ったら安談で話を聞いてもらおう」と満足して帰った例もあります。小学生でも、いやな気持ちはいっぱい持っているものです。しかし、どうして、自分がそういう気分になったのかがよく分からないことが多いので、すぐに、何でも話せるとは限りません。安談では、絵を書いたり、一緒に遊んだり、漫画を読んだりして、小学生が言葉にしやすい環境を整えます。箱庭や絵画療法もできます。ただ、言葉に表わすことで、周りのおとなが理解しやすくなるので、言葉をもって表わす方向はずっと維持されます。