教育やスクールという言葉を使わないのは、「勉強・成績・受験といった枠組みにとらわれない空間」であるからです。コロキアムにおいては、勉強したことをやさしく人の役に立てることを目標にします。「やさしさ」は厳しさを伴います。コロキアムでは、甘えさせることはあっても、甘やかすことはしません。「しなやかな心」は、「きれる頭」を支援し、きれる頭で処理したことを、上手く人に伝えたり、やさしく多くの人に伝えたりすることができる心を目指します。
したがって、結果として、頭の良い人を目指します。勉強ができるようになるのは得なことであり、なおかつ、頭の良い人としても、人の役に立てるようになることを求めます。コロキアムの卒業生が後輩の指導を手伝ったり、家庭教師として派遣されるのも、役に立っていることを分かってほしいからです。
コロキアムの中核にあり、子どもひとりひとりの特性に即した、きめの細かい指導を行うところに特徴があります。子ども(CP、コロキアル・ピア)との「対話」をもとにして、「希望」「動機」「現在もっているスキル」「性格傾向」を見据えながら指導します。
一見、何でもないような対応で、心理臨床のトレーニングを積んだコロキストが、子どもの気持ちを引き出し、安心して学習できる環境を整えます。
「現実感」「存在感」「生活感」「共有感」の4つの感覚を養い、社会の中で、気持ちよく安心して過ごせることを知る機会を作ります。
ときに談笑し、ときに学び合う仲間がいます。お互いに大切にすることを学ぶ、かけがえのない居場所となっています。
...ラテン語のコル(一緒に)とロキウム(話す)という語源を持つ単語。
...コロキアムでは、勉強を教える人を先生ではなく、コロキストと呼びます。
...コロキアル・ピアの略。コロキアムの生徒のことです。
...コロキアムの中で、CPが自分につける名前のことです。仲間やコロキストから、自分が呼ばれたい名前を、自分で考えてもらいます。コロキストにもCPネームがあります。
...コロキアル・コーチング・スタディ(Colloquial Coaching Study)の略。コロキアム内に設けられた半個別的自習室の中で、随時に受ける指導のことです。学ぶ意欲が支えられる中で、学習計画の立てかたや進めかたを知り、わからないときの対処のしかたを学びます。そして、一日や一週間といった時間的見通しの中で、「環境としての学習」を身につけさせ、ひとりで勉強できるようになることを目標にします。もちろん、レールを敷いてもらったほうが楽なCPには「こうすればできるようになる」プログラムも用意できます。